100分de名著 オルテガ 大衆の反逆

今年の2月、テレビの放映を見て、感動した本でしたが、Kindle版テキストが、割引価格の231円になっていたので、購入し、読み直しています。

目からウロコが落ちるのを実感するには、最適の本だと思います。

第一回の大衆の時代では、大衆とは、風船のように時代の風にあらがうことなくゆられている人たちで、そういう大衆の時代になってしまいました。

第二回のリベラルであることでは、リベラルとは、寛容のことで、多数派が少数派を無視することなく、互いに相手の自由を認めて生きていくことです。日本では、保守対リベラルと対置して、革新のことを指してつかわれますが、革新派も、自分たちが絶対正しいという態度を取るときは、リベラルではないのです。

追記

liberalを辞書で引くと、(1) 自由主義の、自由を認める、進歩的な、(2)寛大な、気前がいい、物惜しみしない とあります。頑固の反意語の感じで、いくら進歩的で革新的な人でも、新しい思想に凝り固まって、古い思想を排除するような人は、リベラルではないのです。

自由民主党は、liberal democratic party です。自民党は、リベラルで、さて、野党は、何なのでしょうね。