ボクらはなぜ"絵"を描くのか?

今週のヘウレーカのテーマは、「絵」でした。

賢いチンパンジーは、抽象画的な絵を描くことができます。人間も、1-2歳では、ぐちゃぐちゃな絵しか描けませんが、2-3歳になると、シンボル化された人の顔や姿を描くことができるようになります。

これは、言葉の発達と密接に関係しています。又吉が、吉村崇の写真を見ながら描いた似顔絵と、股の間から逆さまにみて描いた絵の比較がなされます。普通に描いた絵は、言葉の影響を受けてシンボル化されますが、逆さまに見て描いた絵は、描いている又吉には、何の絵かわからなくなり、より写生、写実に近づいているのです。
さて、番組では、絵と言葉の密接な関係に焦点を当てましたが、人間が、対象を写実的に描くことができる能力は、言葉とどういう関係にあるのでしょうか。言葉がなくても、描けるでしょうか?しかし、人間から言葉をとってしまったら、考えることもできず、多分人間ではなくなるので、かなり難しい問題だなと感じました。

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